投稿日:2008-06-13 Fri

プネ市街をほぼカバーする無線LAN(Wi-Fi)計画が今進んでいます。
この計画は"Unwire Pune project (プネ無線化計画)"と呼ばれ、プネ市と民間のプロバイダ、Microsense社との共同で2007年4月から進められています。そして、この8月にも商用サービスがスタートする予定とのことです。
現在無線LANがカバーしているのはJangli Maharaj Road、Bund Garden RoadとDhole-Patil Roadの限られた地域だけですが、これを今後2ヶ月で、市中心をカバーする10kmの地域まで広げる予定です。アンテナが設置された建物やその周辺だけでなく、道のどこを歩いていても電波をキャッチできるようになるそうです。
計画ではもともと、5月に商用サービスが始まるはずでしたが、アンテナ設置の工事が遅れ、延期されていました。
商用サービスが近いとはいうものの、肝心の料金はまだ決まっていないようです。プネ市の情報部門の最高責任者であるAnupam Saraphさんは不満をもらしています。
「Microsense社はサービスの商用化について、4月のときからずっとやるやるとは言っていますが、具体的な料金設定や販売モデルについての詳細は、何も説明がありません」
現在のところ、Microsense社は市内にサービス店をまったく持っていません。プネ市では、同社に対して「Airtel、 Vodafone、BSNLなどとサービス提供窓口として提携してはどうか」と提案していますが、Microsenseは「独自の路線で行き、販売に関しては一切提携はしない」と話しているそうです。
この調子でいくと、8月のサービス開始というのも危ないかもしれません。
9月にはコモンウェルスゲームズ・ユースという国際スポーツ大会がプネ市で開催されるのを控え、市ではとりあえずMicorosense社に、空港と大会会場を結ぶ道路には優先的に工事を進めるように要請しています。
町全域を無線でカバーするというのは、世界ではシドニーがはじめて。それから台北やフィラデルフィアでも実施されています。世界的に珍しく、もちろんインドでは初の試みです。
◆関連記事:急げ町の大整備!/プネで国際スポーツ大会
http://pune.blog115.fc2.com/blog-entry-90.html
●Unwire Pune projectの公式ページ
http://unwirepune.co.in/
●Microsense社HP
http://www.microsenseindia.com/
●Unwire Pune to go commercial by August [expressindia.com]
http://www.expressindia.com/latest-news/Unwire-Pune-to-go-commercial-by-August/320674/
投稿日:2008-06-09 Mon

タタ・モーターズ社が今年1月に発表し、年末には発売されるという超低価格車「ナノ」。30万円という低価格は世界を驚かし、自動車産業に新たな市場が生まれると注目されています。
そんな世界をにぎわせている同社を、イギリスBBC社が独占取材。プネ市郊外にある製造工場を訪ねました。オンライン版には、ナノが実際に道路を走る映像も公開されました。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7431881.stm
30万円という低価格を実現するために、大変な努力があったようです。車輪に使うナットの数から、ドアハンドルに使う部品の数まで、およそすべての部品について、見直したそうです。
「ボディのデザインは3,4回、エンジンも3回変更されました。シンプルさこそがカギなんです」
そう語るのは、同社の小型車プロジェクトリーダー、Girish Arun Waghさん。
「モノの輸送よりも、人の輸送に今後大きい変化が訪れるでしょう。わたしたちは、この機会を見逃しません」
しかし、そう考えているのはタダだけではありません。
同じくインドの自動車会社で、主にオートバイやオートリキャを製造しているバジャジ・オート社(Bajaj Auto)は、ナノに対抗すべく、日産・ルノーと提携。価格もナノと同じくらいに設定するといいます。
バジャジのRahul Bajaj会長は自信を示しています。
「もしタタ・モーターズが儲けられるなら、うちだってできる。コストならタタよりうちのほうが低いですから。しかしGMやフォルクスワーゲンが同じことをしようとしたら、それは無理でしょうね」
しかし、超低価格車で他の世界的企業が対抗できないとしても、すでにプネはいろいろな価格帯で、世界中の自動車企業が参入しています。そして今後も生産は増えて、ほとんどはインド国内で消費されると見込まれています。
ニューデリーにある環境NGO、インド科学環境センター(Centre for Science and Environment)のAnumita Roychowdhuryさんは警鐘を鳴らします。
「すべての人が簡単に遠くに移動できるようになることが理想です。しかし自動車ではその理想を実現することはできません。つまり、インドの町には、もう車が多すぎて、すべての人が車を持つ空間がないからです。渋滞や環境汚染だけでなく、公平性という大きな問題も生まれます」
一方、バジャジのRahul Bajaj会長は強気です。
「私はクリーンな環境には大賛成です。しかし、もし本当のクリーンな環境が欲しければ、原始時代に戻るしかないでしょう」
車の需要はインドの経済の発展と深く関係しています。経済成長とともに、個人の収入も増え、先進国のように、車を所有したいというのは当然の流れです。
しかし、「車を持つのは自由だ」という需要と、「すべての人々が自由に移動できる権利を保障すべきだ」という需要のバランスをとることは、これからのインドにとって(そして世界にとって)、大きい課題となりそうです。
●Exclusive look at the Tata Nano [BBC]
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7431881.stm
投稿日:2008-06-04 Wed
世界で最も絹を生産している国はどこでしょう?答えは中国。なんといっても、シルクロードの国ですから。
では二番目はどこでしょう?
...実はインドなんです。
世界の絹の85%は中国で生産され、残りのほとんど(13%)はインドでつくられています。そのインドの中でも、プネ(Pune District)はもっとも養蚕の盛んな地域なのだそうです。
プネのあるマハラシュトラ州の養蚕業は州政府によって運営されています。そして政府はプネ地区だけでも養蚕で1億6700万ルピーの利益を上げています。
現地で生産の管理をしているPrashant Nimabalkarさんはこう話します。
「インドで養蚕はカルナタカ州でまず始まりました。次にアンドラ・プラデッシュ州、そして3番目にマハラシュトラ州に来ました。その中でもプネは最大の絹の生産地です。2500ヘクタールの地に桑が植えられ、そこから出る利益は1億6700万ルピー。アメリカ、イギリス、ドイツ、スペイン、ロシアなどに輸出しています」
インド全体で養蚕業に従事する人の数はプネの人口と同じくらいの600万人。近年絹の生産は右肩上がりで、2004年に15,742トンだったのが、2007年に18,475トンと急増しています。
インドでもサリーなど、絹の織物製品は多いですが、実際は絹糸を中国から輸入していることが多いそうです。中国製は値段が安いというのが大きいようです。
昨年インド政府は、「中国はインドでの絹のシェアを拡大するために不当に安く売っている」としてダンピング訴訟を起こしました。結局インド側が訴訟を取り下げたものの、これは印中間で最大額のダンピング訴訟案件となりました。絹をはじめ、最近の印中間で起きている経済摩擦を感じさせる出来事です。
あなたの持っているシルクは中国製? インド製? プネ製?
●Pune farmers reap profits from sericulture [ANI]
http://in.biz.yahoo.com/080526/139/6u41t.html
●中国製絹織物に対し、インドが反ダンピング課税へ [中国情報局]
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1118&f=business_1118_003.shtml
●中印最大額の反ダンピング案件、インド側が訴訟取下げ [人民日報]
http://j.people.com.cn/2007/09/25/jp20070925_77314.html
投稿日:2008-05-31 Sat
IBMは5月27日、世界にビジネス・コンサルティングとアプリケーション・サービスを提供するため、プネ(HinjewadiのITパーク)にGlobal Delivery Centerを置くと発表しました。同様のサービスを提供するセンターを、IBMは世界8か国の20ヶ所に持っていますが、プネはこのネットワークの中でも中心になりうる、戦略的な場所になりそうです。
具体的には、ライフサイクル・マネージメント、生産管理、人的資源管理、ファイナンシャル・サービスなど、さまざまなコンサルティング・サービスを提供します。
プネにこのようなセンターを置く理由として、担当者は「プネにはエネジアの人材にあふれていて、技術開発にはとても有益な環境があるから」と語っています。
またプネには最近世界の自動車企業がこぞって進出してきています。それに伴い中小の部品メーカーといった自動車関連企業も増えてきました。IBMでは特にこうした自動車産業をターゲットにしているようです。
プネが戦略基地になるうるもう一つの理由として、外国語ができる人材が多いということもあげられます。
IBMではさきごろ、インドにいる技術チームと英語圏以外の海外の顧客とのコミュニケーションやスムーズにすることを目的に、Language Translation Services Centre (LTSC)を作りました。
現在、IBMの海外収入の65%以上は非英語圏から来ているそうです。そして同社では、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの市場拡大を目指しています。
それでEメールやウェブページ、契約書の翻訳などを外国語の翻訳するためのセンターを設置したというわけです。
日本語については、「今後ぜひ追加したい言語だが、今のところ、このセンターでは扱わないだろう」とのことです。
●IBM Opens New Global Delivery Center in Pune, India [IBMのプレスリリース]
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/24326.wss
●IBM opens its 4th Global Delivery Center in Pune [Sitfy.com]
http://sify.com/finance/fullstory.php?id=14681665
●IBM opens Pune centre to tap non-English speaking clients [Business Standard]
http://www.business-standard.com/common/news_article.php?autono=324185&leftnm=8&subLeft=0&chkFlg=
投稿日:2008-04-01 Tue

30万円を切る超低価格乗用車「ナノ」を発表し、世界を沸かせたタタ・モーターズは、今後更なる拡大を目指して、プネにある既存の工場を拡張し、新たに試験施設を建てるために、今後4,5年の間に600億ルピーを投資するそうです。
同社は3月31日、マハラシュトラ州政府と、この投資計画についてMOU(今後こういう内容で協力していこうという覚書)を締結したと発表しました。
今回の投資によって、生産能力が40%増加する一方、1500人の雇用が生まれると見込まれています。プネ工場には現在、正社員が1万8000人、契約社員が1万2000人いるそうです。
またプネ工場では、今までバスやトラックなどの商用車を生産してましたが、この投資により、ナノを生産する計画もあるとのことです。
●Tata Motors to invest Rs. 6,000 cr. in Maharashtra [The Hindu]
http://www.hindu.com/thehindu/holnus/006200803311653.htm
●Tata, M&M to invest Rs 7,500cr in Maharashtra [Business Standard]
http://www.business-standard.com/common/storypage_c_online.php?leftnm=10&bKeyFlag=IN&autono=35082
●Tata Motors to invest Rs 6,000 cr in Pune facilities [Times of India]
http://timesofindia.indiatimes.com/Tata_Motors_to_invest_Rs_6000_cr_in_Pune_facilities/articleshow/2913366.cms
●Tata Motors signs MoU with the Government of Maharashtra [タタ・モーターズのプレスリリース]
http://www.tatamotors.com/our_world/press_releases.php?ID=359&action=Pull

